2012年10月10日
黒部の山賊を買いに雲ノ平へ。
雲ノ平〜黒部源流〜高天原 (9/21~25)
以前から気になっていた本『黒部の山賊 -アルプスの怪- 』伊藤正一著 雲ノ平山荘ホームページからインターネットで買えるじゃないですか!
だがしかし、ここはあえて現地まで買いに行きたい。
わだっち嬢も行くと言い出したのでどんな山旅になることやら...
そんなワケで行ってきます。
Day1 9/21 折立〜薬師沢小屋
折立から太郎平小屋を得て薬師沢小屋へ
折立登山口からなかなかの急坂樹林帯を登り切り1870mの三角点も越えると空が一気に開けてきた。
【太郎小屋までのトレイル】
【草紅葉】
夏は終わったのだと実感した。【地塘】
ここら辺の草原まで来ると地塘(水たまり)も現れ始める。地塘の向うに雲に隠れた薬師岳。太郎小屋を越えて一旦下るとカベッケヶ原に出る。これを越えれば薬師沢と黒部源流奥の廊下が出会う場所に位置する薬師沢小屋だ。
【カベッケ】
カベッケヶ原 黒部の山賊にも出て来る例の場所だ。「おーい、おーい」【スパム】
この日は小屋のデッキにて担ぎ上げた贅沢品スパムをブラックペッパーをかけプライパンで焼いて食べた。自分にとって山でこんな事が出来るのは最高に贅沢なのだ。明日はいよいよ雲ノ平だ。想像がつかない未だ見ぬ世界にとうとう行くのだ。晴れてくれ。
Day2 9/22 薬師沢小屋〜雲ノ平
おは☆らっきー!
いよいよ雲ノ平へ。
涼しい朝だ。絶えず激しい雨音の様に聞こえる黒部の沢の音に深い所まで来たんだなと思う。
【薬師沢小屋】
良い小屋だ。ココは沢ヤ(イワナ釣り師)と山ヤが集う場所。【橋】
小屋の前にある吊り橋これを渡って行きますよ。小屋の前にあるのが雲ノ平の山腹だ。
この急登を2時間登り切れば雲ノ平だ。
【木の隙間から】
急登の途中空を見上げると... ワオ!虹?【水平アーク】
真横に伸びる虹『水平アーク』でした!初めて見れたので嬉しかったよ。急登を登り切るとハイマツと木道が現れる。
いよいよ雰囲気出てきた!どんどん進むと...
【アラスカ庭園】
キター!雲ノ平に来た事を実感した瞬間であった。【アラスカ庭園より黒部五郎岳】
【薬師岳】
【水晶岳】
トレイルが水晶まで続いてるように見えた。【ずっと続くトレイル】
【雲ノ平山荘】
着きました〜 新築の雲ノ平山荘です!綺麗でした〜 この時、初めてオコジョも見た。茶色だった。【黒部の山賊】
早速購入!『山賊完売!』って言われたらどうしようかと思いました... 読むのが楽しみだブヒブヒ!【 FLY CREEK UL1 】
雨になっても良い様にテントをパンパンに張った。後ろに見えるピークは祖父岳(じいだけ)。この雲ノ平の素晴らしい所は、歩いて丘を越えたりトレイルを回り込む度にどんどん新しい景色が目に飛び込んで来る所だろう。
歩く度に素晴らしいのだ。
【水晶岳】
目の前に大きく飛び込んで来る水晶岳の迫力と格好良さ。【チングルマ】
もう秋なんですかねぇ?【黒部五郎岳】
どっしりしてますね。【日本庭園第二雪田から槍ヶ岳北鎌尾根】
ババァ〜ン!って視界に飛び込んで来る槍。日本庭園まで来ると両脇に鷲羽岳三俣蓮華岳そして槍ヶ岳北鎌尾根〜奥穂高までの稜線が現れる。見えている赤い屋根は三俣山荘。【黒部源流発見】
鷲羽岳、三俣蓮華、雲ノ平に挟まれた谷に黒部源流の碑があるに違いない!(ええ、地図にも書いてありますが..)早速、雲ノ平から降りて向かいます。【見た事あるような無い様な風景】
ん〜【黒部源流まで降りた!】
鷲羽岳からの支沢からどんどん流れ込んでいます。【源流の水】
ええ、キャンプ場の水場はチョロチョロ出てるだけなのでキャンプで使う水をここでガバーっと汲んで行きます!【黒部源流碑】
これが源流碑ですか〜 三俣の方へ1分程上がると源流碑広場があります。この後は、岩苔乗越から祖父岳へ登り雲ノ平キャンプ場へ戻った。
【コーヒー】
黒部源流で汲んできた水で作ったコーヒーは流石に旨い。キャンドルランタンの暖かい明かりに誘われてクモも遊びにきた。その夜は一晩中ネズミみたいな鳴き声がテントの周りで聞こえていた。Day3 9/23 雲ノ平〜高天原
夜中から降り出した雨の音。
朝になっても雨は上がらずただテントの中で横になっていた。
ルートの変更を考えながら。。。
【雨】
チラリ...テントから顔を出しても雨は上がらない北アルプスの最深部。ここは雲ノ平なのだ。【晴れ間】
午後2時まで待ってようやく雨が止んだ。決断の時だ。直ぐさまテントを撤収して高天原に向かう事にした。【ガスの中の山荘】
雲ノ平山荘に別れを。。またこの場所に来れる日がくるだろうか...【ナナカマド】
奥スイス庭園出口付近にて。【高天原】
ここが高天原ですか〜ふむふむ【いす】
なんでこんな所に椅子があるんやろ?小屋が近いに違いない!【高天原山荘】
結構早く到着しました〜今日はあんまり歩かなかった。小屋の夕食後、例の温泉までヘッデン持って行ってきたよ。
温度は40度あるだろうか?しかしながらこんな山奥で温泉に入れるなんて素晴らしい!白いお湯でお肌スルスルになりました。
真っ暗でよく覚えてませんが『〜美人の湯』って書いてありました。
【ランプの宿】暖かいランプの光。昔の明かりはこんな感じだったのだろうか... 今のLEDや蛍光灯の明かりの冷たさと比べるとかなり雰囲気がありますね。ぐーすかぴー
Day 4 高天原〜大東新道〜薬師沢小屋
高天原から大道新道を通って薬師沢小屋まで戻るには昨日通った高天原高原を越えてA~Eまでの5つの沢を越えなければならない。
【大道新道の沢】
何番目の沢かもう分らない... 沢ヤの方はこんな所も登って行くんでしょうか?【太くなった沢】
雲ノ平から流れ出したA~Eの沢は黒部川と合流する。沢を5本も越えるって事はアップダウンがそれだけあるって事... ヒィ〜【B沢出会い】
とうとう黒部川奥の廊下に出ました。流れが太い!【ゴルジュ】
ゴルジュって地図に書いてあります。初めてゴルジュを見ました。渓谷って事なんですね。奥の廊下に出たならば大きな岩を飛び飛び河原にそって進みます。
途中でエキサイティングなトラバースも出て来るのでご注意。
【トラバース】
クサリがあります。ここは大丈夫でしょう。しかし、雨で濡れてるので注意ですな。【お気に入りのトラバース】
足が滑ったら落ちれますな!こういうの大好きです。奥の下に足が突っ込めるポケットあり。【テラスでコーヒー】
ふい〜薬師沢小屋に戻ってきました〜ここの小屋は落ち着きます。なんだか斜めですけど...【85°】
2階にある部屋のドアは開きっぱなしになるか勝手に閉まるかです。しかし落ち着くんです。【本棚】
流石は黒部源流の小屋です。岩魚釣りの本ばっかりやね。DAY5 9/25 薬師沢小屋〜折立へ下山
今日は長く歩いた黒部の源流から下山の日です。
【薬師沢】
カベッケの川に朝日が綺麗だった。覗き込むと岩魚もやっぱり泳いでる。【紅葉】
今日は天気が良いな〜絶好の下山日和ですね。【見納め】
雲ノ平の見納め。もうすぐ太郎平。長い様で早くも終わってしまう今回の山旅です。【秋の空】
草紅葉に青い秋空を見てると寂しくなります。【雲の上から下山中】
遠くに白山が見えていた。【有峰湖】
下山後見た有峰湖は秋の太陽光を反射して眩しかった。おわり
Posted by jun(槍隊放題) at 21:26│Comments(6)
この記事へのコメント
んん、いいね~雲ノ平♪歩いてみたいよ!
会社、クビになれば行けるな。
山賊の本先月買ったけど........まだ読んでない(笑)
会社、クビになれば行けるな。
山賊の本先月買ったけど........まだ読んでない(笑)
Posted by チャイ at 2012年10月11日 14:31
うほ!いい景色!
今年高天原行こうとしましたが、大雨警報に阻まれ断念。
来年また行くことにします☆
高天原温泉に一日中ビール飲みながら浸かりたい!
今年高天原行こうとしましたが、大雨警報に阻まれ断念。
来年また行くことにします☆
高天原温泉に一日中ビール飲みながら浸かりたい!
Posted by yogins at 2012年10月15日 12:11
チャイさん
すげい事に気付きました!
一日で雲ノ平にたどり着けます!
ええ、チャイさんの封印された魔の両足を解放すれば...
すげい事に気付きました!
一日で雲ノ平にたどり着けます!
ええ、チャイさんの封印された魔の両足を解放すれば...
Posted by jun(槍隊放題)
at 2012年10月16日 17:24

yoginsさん
あそこの温泉は良いですな〜
身体がツルツルになりますですよ。
おっと、自分もあそこにやり残した事が御座いましてどうしようかと...
なんとかまた行きたいもんであります。
あそこの温泉は良いですな〜
身体がツルツルになりますですよ。
おっと、自分もあそこにやり残した事が御座いましてどうしようかと...
なんとかまた行きたいもんであります。
Posted by jun(槍隊放題)
at 2012年10月16日 17:28

黒部の山賊を検索していたところ、こちらにたどり着きました。
なんて綺麗な風景なんでしょう!
ていうか写真撮るの上手過ぎです!!
堪能させていただきましたv
なんて綺麗な風景なんでしょう!
ていうか写真撮るの上手過ぎです!!
堪能させていただきましたv
Posted by 林檎ジュース at 2013年09月08日 19:12
林檎ジュースさん
黒部の山賊はなかなか面白い本ですよね。
是非、一度読んで黒部源流、北アルプス最深部に思いをはせてみて下さい〜!
黒部の山賊はなかなか面白い本ですよね。
是非、一度読んで黒部源流、北アルプス最深部に思いをはせてみて下さい〜!
Posted by jun(槍隊放題)
at 2013年09月10日 23:11
